カギに名前を書いたら危ないじゃない

key_name歳をとって一人暮らしをさせておくのは心配なので、同じマンションに空き部屋が出るのを待って引っ越しをしてきてもらった父。まだ一人で歩けるし、ご近所への買い物も自分で行きたがるが、細かい点は色々心配なことも多い。

うちの夫もそうだが父はそれ以上にトイレが近い。だから出かけた先にはまずどこにトイレがあるか、それの把握を忘れない。そしてトイレを使用すると、いつも手荷物をトイレに置き忘れるのが困りものだ。幸い日本は本当に善良な市民ばかりの国なのか、置き忘れた手荷物は1時間後に戻ってもそのままだったり、なくなっていたとしても、大抵はサービスコーナーに届けられている。置き忘れて失くすという損失は今のところない。でもいつも同じ失敗を繰り返すので、最近は自ら、手荷物に名前や連絡先を書いている。

しかし驚いたのは、なんと鍵にも、名前と部屋番号を書いているのだ。父は前の家でも鍵を失くす失敗を何度かしていて、それに懲りて鍵はネックレス状のストラップをつけ、外出時には鍵を首から下げて出かける。だからもう落としたり置き忘れる事なんてないとは思うのだけど、父は心配で名前と部屋番号をテープに書いて、それを鍵の持つ部分に貼りつけているのだ。もし万が一マンション内でこの鍵を落としたら、誰のものかすぐにわかるからいいと言えばいいが、たまたま居合わせた泥棒に拾われたら、どうぞ盗んでくださいと言っているようなものだ。

鍵には沢山のパターンがあり、違う人の持ち物の鍵と違う人の鍵穴が一致することははっきり言ってない。だから鍵を落としただけでは、鍵穴を特定されることはないからすぐに泥棒に入られるということもない。でも自宅がわかる免許証などと一緒に鍵を失くせば、その両方を手にした人にはわかってしまうから、最初から鍵に名前を書くなんてとても危ないことなのじゃないかと、改めて父に話して聞かせた。